サイエンス・カフェチーム

午前中、12月の「サンタの国の科学教育」について専門家との打ち合わせ。
フィンランドの科学教育のコンセプトについてレクチャーを受ける。
いわく
「1、自然から学ぶ
 2、早いうちから正確な知識を身につける
 3、ティーチングではなく、ラーニング
 教育の最終的な目標は、競争に勝つことではなく、
 自己実現である」
「日本の科学教育にもすぐれたところはある」

しかし、自分の子供は、小中学生の間はフィンランド式で教育したいなあ。

本番のサイエンス・カフェでは、参加者にフィンランド式教育を体験してもらい、ワークショップ形式でフィンランドの科学教育のいいところを紹介していただく。
スピーカー予定者のI先生は、これから毎週開催される、受講生たちのサイエンス・カフェ準備ミーティングにも入って、準備に加わってくださるとのこと。また、北大に留学してきているフィンランドからの留学生も参加の予定。

午後、11月の「世界遺産と科学」について、スピーカーの別のI先生と打ち合わせ。このタイトル、少し漠然としすぎやしないかと心配していたのだが、I先生はこのタイトルを生かして話題提供をしてくださるとのこと。
いわく
世界遺産には、自然遺産、文化遺産があるが、文化遺産の中に
科学も含まれる。実は科学も文化の一部として遺産化するのだ」
これは、考えたこともなかった。
例えば、炭鉱。今では日本の炭鉱はほとんど閉鎖されているが、隆盛を誇った炭鉱そのものが科学技術に関する文化遺産と言えるのだ。I先生は建築史がご専門。いまや「社宅」も一つの文化遺産だと。なるほど!
11月のサイエンスカフェは、「文化」の読み替え、常に新しいものの代表になる科学技術の遺産的側面、などなど、発想の転換を経験できそう。もちろん、北海道に多々ある開拓史の歴史的建築物に関するお話も。

ラジオ収録チーム

10月15日午後6時放送予定(三角山放送局76.2MHz)の第二回放送分の収録。
第一回は開講前に制作したため、教員側で制作したが、いよいよ受講生が
制作に参加。
これからは「科学ことわざ辞典、研究室に行ってみよう、最近気になる科学のニュース」などの各コーナーのネタ探しから、原稿書き、収録までを担当していただく。
2回の収録を終え、今のところ一押しのコーナーは「タッキーのやさCイングリッシュ」。
身近な日本語を英語でなんと言うか発音練習などをしながら、科学の話をうまく織り交ぜる。学術研究員の岡橋さんが三年間のイギリス留学の成果を十二分に発揮している。とにかく、おもしろい。第2回は必聴!
北大のタッキーは間違いなく、札幌の小学生にブームを巻き起こすだろう。
番組の終わりのコーナー「見上げてごらん夜の星を」は天文学者の学術研究員佐藤さんが担当。放送日の夜、空を見上げると見える星を解説。土曜日の夕方、この放送を聴いて、何組の親子が星を見上げてくれるだろうか。きっと、とても優しい気持ちになって、いつもはしない話もたくさんできることだろう。