滅びる学会・栄える学会

STS学会は、様々な分野の方、所属の方がいらしており、一つのセッションの中でも、異分野の研究者の発表が行われます。そこでは、研究自体はマニアックでも、狭い世界でしか通じない言葉を使って話すわけにはいきません。共通語で話さないと、質疑にもならないわけです。
今、いろんな学会が市民に開かれたものになろうとしています。昔から開かれていて天文学会は、たくさんのアマチュア天文学者が訪れますし、乳がん学会には多くの患者さんが参加します。
さて、翻って、STS学会。科学技術と社会の関わりを話し合う学会ですが、どれだけ市民の参加があるのでしょうか。(「市民」てなにさという議論はありますが)
専門家と市民の間の双方向コミュニケーションなんて話していながら、そこに専門家しかいないのであれば、まさに「サイエンス・フィクション」。さてさて、STS学会やいかに?
この学会初参加集団の我々のワークショップに、多くの人が参加してくれたのですから、オープンマインドな学会なのは確かでしょう。