サイエンス紙芝居

 午後、受講生6名ほどが、研究室を訪れ、12月中旬に行われるサイエンス紙芝居公演の打ち合わせ。今回、紙芝居を制作する発表者は2名。1人はヨーグルトに入っているお腹の調子をよくするといわれている菌を研究する大学院生。もう1人は、氷河を研究する大学院生。
 1人はイラストを描くのが上手で、自分でイラストを描いて、何をどういう目的で研究しているのかを解説。もう1人は、調査などで撮りためた写真を活用して、氷河とは何か、調査ってどんなことをするのかを紹介。
 二人とも、紙芝居のほかに、培養した菌や、調査で使う装備などを持参して、より臨場感のある発表を工夫するそうです。
 そもそも、この企画は、現役看護師のCoSTEP受講生が「自分の携わる病棟の子供たちは、普通の理科の授業も満足に受けることができない。その子供たちに、面白い科学の話を伝えたい」と打ち明けたところからスタートしたようです。それを聞いた他の受講生が、「それではまず、自分から」とすぐに動き出しました。
 はじめはmixiのコミュニティーを使って、仲間作りをし、その後、メーリングリストを使って意見交換。たたき台となる紙芝居が出来上がって、今回オフラインで集合という流れだったと思います。今回は、教員は集合場所を提供し、ちょこっと感想を述べた程度。
自分たちで、伝えたい相手とそれにふさわしい内容、コミュニケーションの手法を見つけてきた受講生たちに、感動しました。仲間たちも、それぞれの得意なことを生かして手を貸しています。開講1ヶ月半で、目を見張る成果だと思います。
 食事制限のある患者はいないか、疲れずに聞けるのはどのぐらいの時間か、ベッドから離れられない子供には、一人ひとり枕元でやってあげよう、などなど、細かい配慮をしています。
 全国の学内に病院を持つ研究者・学生の皆さん。自分たちの研究成果を、出前してみませんか。サイエンス紙芝居サークルみたいなのが、全国にできたらいいなと思っています。CoSTEP受講生の取りくみ、注目してください。
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