新聞の威力

いやあ、新聞の広告効果ってすごい。


昨日11月26日の北海道新聞・札幌圏版に、来月9日に開催の第三回サイエンス・カフェの記事が出た。『フィンランドの科学教育学ぼう』『「学力世界一」の授業体験』の見出し。特に、この後者の見出しは、強烈に効いたかもしれない。タテ13センチ、ヨコ7センチの記事だが、誌面のちょうど真ん中あたり、配置も良かった。


異変は朝7時半ごろから始まった。チラシやクチコミ、知人の紹介などによる参加の呼びかけは11月の中ごろから行っていたが、これまでに申し込んでくれた人は約10人。ところが昨日は、1時間に5人ぐらいのペースで参加申込のメールが舞い込み始めた。異変に気づいたカフェ担当スタッフが朝刊をめくって、記事が掲載されていることに気がついた。


結局、昨日、今日あわせて参加申込は50件。募集は20人なので、抽選をさせていただくことになった。抽選に外れた方も、見学は自由なので、ぜひ、いらしてください。
来月のサイエンス・カフェは「サンタのふるさとの科学教育」と題して、フィンランドの科学教育について。北大高等教育機能開発総合センターの池田文人助教授をお招きする。大人が池田さんとのコーヒータイムを楽しむ間に、小学生のみなさんには、ワークショップ形式で実際にフィンランドの授業を体験していただく。途中、大人たちも、授業を見学してもらう。会場には、大きなクリスマスツリーが立つ予定。今から楽しみで、わくわくする。


それにしても、あらためて、新聞の威力を思い知った。もちろん、ただ記事が出たから、多くの申込があったのではない。スペースを有効に使い、短い本文の中に、魅力的な紹介。「この情報を必要としている読者の顔が見えている記事だ」とカフェ担当者の弁。おそらくこの記事を書いてくださったのは、第一回のサイエンス・カフェのときに紹介記事を書いてくださった記者さんだと思う。当時、他社の記者も科学技術コミュニケーター養成ユニットが開講したことを取り上げてくれたが、取材を受けたこちらも不慣れで、内容に誤りがある記事もあった。しかしあの時も道新の記者さんは、正確できちんと情報が伝わる記事を書いてくれた。北海道では、北海道新聞が、他社を大きく引き離し圧倒的な部数を出しているのだが、このように優秀な記者さんが、それを支えているのだろう。