ミニ・メディカルスクール

これは、初耳でした。現在米国に50、カナダに5つのミニ・メディカルスクールがあるそうです。メディカルスクールとは、医学学校、つまりお医者さんを育てるところですが、ミニ・メディカルスクールは、その超簡易版のようなものみたいです。ミーティングで紹介されていたニューヨークのワシントン大学にあるミニ・メディは、春と秋に約8週間のプログラムが開講されています。スタートは1999年だそうです。CoSTEPと同じで、市民に向けて開放されており、平日の夜間などに授業があります。授業内容は、講義だけでなく、応急処置の方法、だけでもなく、実際に、顕微鏡下での手術や内視鏡手術、聴診器を使っての診察などを実体験させてもらえます。一般の人に、生活に役立つ医学知識を、「日常生活で体験する可能性があること」に限らず、日本ならば看護士さんさえ触らせてもらえないような領域を、医師の聖域とせずに、実際に一般の人に体験してもらう、すごいプログラムです。授業料は、多くの学校でただ(これもCoSTEPと同じです)。

日本でも医療コミュニケーションのプログラムが科学技術振興調整費で行われていますが、大学院生や、マスコミ人、など、やはり何かの分野の「専門家」向けのプログラムではなかったでしょうか。ミニ・メディのような、ほんとに一般向けに、ベイシックから最新までの医療を体験してもらうプログラムは見当たりません。アメリカはすでに50です。
目からうろこの科学コミュニケーションプログラムでした。