HUSCAP

午後は、栃内新先生が、北大付属図書館講演会で行ったスピーチを見学。1時間があっという間の超おもろい話だった。図書館の方たちも、「北大にこんな面白い先生がいたなんて知らなかった」と拍手喝采
HUSCAPは北大の機関リポジトリの愛称。機関リポジトリっていうのは、大学などの研究機関が、自分ところの研究成果(=論文)を収集して、整理して、保存して、公開するシステムのこと。北大では、今年の2月末まで付属図書館が試験的にこのシステムを運用していた。今日の講演会はその成果を検討する会でもあったようだ(私は、栃内さんの話を中心に講演会の一部しか聞けなかった)。
栃内さんのお話によれば、論文雑誌の値段が高くなりすぎて、各研究室、各学部で買えなくなったので、北大の場合は図書館が、ネット経由で購読料の高い雑誌も読めるようにしてくれている。ところが、貧乏な大学の貧乏な研究室は、それもできない。お金のない研究者にとっては、ネット上で自由に閲覧できる本や論文は非常にありがたい。一部の権威ある雑誌に掲載されることばかり考えないで、自分の大学の機関リポジトリのような、論文掲載媒体を盛り立てていこうよ。そして、こういうのを市民にも役立つものにしていこう。というお話だった。研究者が何を考え、どういういう行動パターンで論文を読んだり書いたりしているのかがよくわかる、ぜひぜひ文科省の人や、JSTの人に聞かせたい話だった。(難波)