先週のコーステップ&応援団がんばれ!

今日、といっても日付が変わってしまいましたが、毎週土曜日に授業がある

コーステップ教員は、日曜日が貴重な休日です。


しかし、北海道の夏は行事が多い!


難波はこの週末、夫が出張で不在。てんてこ舞いでした。

土曜日はお弁当を作って、午前中保育所の遠足に参加し、午後からは授業に行き、日曜は寝坊したかったのですが、なぜか休みの日は早く起きる子供たちに4時に「お腹すいたー」と起こされ、午前中から午後2時までは学童のバザー、それから夕方までは公園で遊びにつきあい、夕方月曜からの食事のための買い物に行き、帰ってきてご飯を作って、お風呂に入れて、子供を寝かしつけたら、クロアチア戦。ほっとする間もない週末でした。

保育所や学童に子供を預けて働いている家庭は別に珍しくありません。

でも、きつい。やることに追われて、追っつかなくて、精神的にもきつい。
あんまりきついと、朝起きて家事をしていて、ふと次何をすればいいのか段取りがわからなくなります。

こうして、コーステップの活動を報告する間がないまま、週があけてしまいました。


以上、更新が滞る言い訳でした。

先週もコーステップはいろいろありました。

土曜日の実習。
ウェブチームはインタビュートレーニングを行ったようです。
今年のコーステップの演習はコミュニケーターに必要なスキルを構造的に分解してカリキュラムを作っているので、演習で受講生の皆さんが作業する際に、何に焦点を当てているコミュニケーションのトレーニングなのか、よく意識して取り組むと非常におもしろく、効果のある演習が行われていると思います。ウェブ実習では、3人の教員がチームティーチングを行っており、実習の時間中は演習的な課題に取り組み、実習そのものは、受講生の皆さんが授業外の時間に個人個人取材をし、記事を書くという、濃い内容になっています。


ラジオチームは、今週は6月のサイエンス・カフェの特集番組を作りました。今年はラジオの方も教員2人体制で指導をしています。ラジオ実習の現在の体制を作り上げた隈本さんと、今年からラジオの担当に入った難波。出版物の編集者として、脊髄反射的に読んで正し日本語に原稿を直すことに慣れている難波は、受講生の皆さんが書いた原稿を音読用として編集するのにかなり手こずっています。しかし、手こずるからこそ、受講生の皆さんに、その時々でどういうところに着目すると「耳で聞いてわかりやすい原稿」になるか、自分がどこを工夫したのか伝えられるだろうと思い、受講生の皆さんと一緒に研究するつもりで取り組んでいます。


スタジオ外で録音してきた音声はまずは、番組の制作を手伝っていただいているNPOのスタッフの方が編集してくれます。それを、コーステップでチェックして内容的によいものにブラッシュアップします。サイエンス・カフェの収録も元の音源は1時間半あるものを、例えば今週だと17分ぐらいにまで縮めるわけです。おもしろく、かつ、重要な話を外さず、かつ、全体の流れがつかめるように編集します。難波は今週初めて音声の編集にチャレンジしました。こちらの方は、誌面用に対談などを編集するのと基本的には変わらない作業だと感じました。ただ、音声編集ソフトを使って編集する方が、テープ起こしした文章をいじくりまわして文章として構成するより、ずっとおもしろい!うまくつないでいくと、スピーチをそのまま全部聞くよりもずっと理解しやすい話になったりします。一方で、あまりに自然に話がつながるので、話者が本来意図したのと違う話を捏造することもできそうです。それ故に音声編集は危険だなあと思いながら編集しています。

受講生の皆さんにもいずれこの作業に取り組んでいただく予定です。


毎週毎週、勉強しながら実際にオンエアーの番組を作らなくてはいけないので、大変ですが、反復して経験していくしか身につける方法はないと思います。「この本読んだら、この人の話聞いたら、うまくできるようになりました」みたいなのがないのが、コミュニケーションスキルだと思います。


カフェチームについては、今週ものぞけませんでした。すいません。しかし、カフェチームの有志で自主ゼミが始まったようです。自主ゼミの様子を報告してくださる受講生の方がいらしたら、難波までご連絡ください。
この場で紹介させていただきます。


さて、先週は、コーステップ応援団も活発に活動していました。
まず月曜日には発足したばかりの応援団カフェチームのミーティングがあり、週末には、7月に開催する第一回応援団カフェ「Ricafe」のチラシができていました。水曜日の夜には、映画班の上映会。こちらは、厚田村の「えい・あい館」から借りてきた岩波映画とメンバー推薦映画の鑑賞をやっています。


北大科学技術コミュニケーター養成ユニットのすごいところ。
それは、応援団がいることじゃないかと私は思っています。

「CoSTEP応援団」は、北海道大学科学技術コミュニケーター養成ユニット(CoSTEP)の趣旨に賛同し、その活動にボランティアとして参加していた大学院生を中心に結成され(中略)、CoSTEPで行われている実習のお手伝いをしたり」、「サイエンスコミュニケーションの実践を、より地域に根ざした市民に開かれたものにするために、CoSTEPの教育カリキュラムにはない応援団独自の活動を展開していくことも目標としています」(応援団ホームページより抜粋)。


国立大学法人に限らず、税金が投入されている教育は、国民の皆さんの支援に支えられています。そして、お金だけでなく、多くの地域市民の皆さんに実際に活動に参加してもらえるような賛同を得て、支えてもらって初めて、CoSTEPの目指す「地域に根ざした科学技術コミュニケーション活動」が実現できるのではないかと思います。


教育に自主的に活動する応援団がついてくれるなんて、すてきなことじゃないですか!
私は応援されているコーステップのスタッフですが、リベラルな雰囲気で活発で頼もしいコーステップ応援団を応援しています。
(難波)