千葉県在住のフリージャーナリスト粥川準二氏に来ていただき、90分×2コマ。前半は、ジャーナリストの仕事ぶりについて。取材の際の服装は?菓子折りは持っていくのか?取材対象との距離は?原稿のチェックをさせるのか?などなど。細かいことから、気構えまで、現役のフリージャーナリストの手の内をつぶさに。
後半は、粥川準二の目の付け所。どこに問題意識をもち、なにがモチベーションとなり、粥川氏はキーボードに向かうのか。
本を1冊書ける人間と書けない人間。一番の違いは、「書きたいことがあるかないか」これに尽きると思う。あたりまえっちゃ、あたりまえだけど。
誰に強制されるでもなく、「クローン人間」を書いた粥川氏の着眼力と、それを追求していく批判精神を嗅いでほしかった。
講義後出されたレポートは、「粥川準二を批判せよ」。
批判のプロをして、「やられた!」と思うものもあったようだが、受講生たちには荷が重い課題だったようだ。「批判とはなにか」にたちかえって、次は粥川準二をうならせよう!

ブログ、その他のコメントで、受講生の皆さんが「ジャーナリストとコミュニケーター」の違いに思いをはせていた。比較対象となった粥川氏と自らの違いを見つめ、社会の中で新しい役割を担おうとする科学技術コミュニケーター像を模索する姿を、頼もしく思った。