コンテンツディレクション演習

先週の土曜日の演習は「コンテンツディレクション」。コンテンツディレクションといっても「企画」「計画」「制作」の各段階によって異なり、扱う範囲は非常に広いのだが、今回は「企画」に絞ることにした。いずれ機会があれば、「計画」「制作」についてもとりあげたい。


前半は講義。「企画書の「目的」の項目はなぜ必要か?」という問いを投げかけた。あまりに初歩的すぎて、馬鹿にするなと思われたかもしれない。しかし実は結構深い問題だ。いわば、「目的の目的」。禅問答のようだが、「目的」は「機能」を持っている。逆に言うと、機能を果たさない目的なんていくら書いても意味がない。


一言で言うと、企画は、プロジェクトをドライブするためにある、ということを伝えたかった。自分自身にも跳ね返ってくる言葉だが。


後半は受講生による事例紹介のプレゼンと、質疑応答。プレゼンはとてもわかりやすくてよかった。質疑応答も、次から次へと手があがり、予想していた以上に熱のこもったやりとりが繰り広げられた。皆さんからの企画提案が楽しみだ。


実は今回の演習の準備に際し数多くの本を読んだのだが、「これは」というものを見つけられず、結局自分の経験に基づいて話すのが一番いいと考えた。今まで自分がしてきた仕事を振り返り、構造的に整理し、言語化する過程で、自分にとっても様々な発見があった。受講生の皆さんに負けないように、私もまだまだ勉強しなければ。(石村)