永遠の少女

はたから見てどんなに恵まれていると思える人でも、
深い悩みを抱えている人はたくさんいる。


どういう人生が幸せなのか。
それは、自分にしかわからないことじゃないだろうか。


1月4日のGuardianの記事で、9歳のまま時間を止められた少女のことが
伝えられている。
彼女は肉体的にも精神的にも重い障碍を抱えていて、9歳当時、首を上げることも、
座ることもできず、食事はチューブで取っていたそうだ。


両親は彼女のことを非常に愛していて、できうるかぎり精一杯の愛情を注ぎ、
世話をしていたという。


そして、彼女をこれまでどおりかわいがってやるために、第二次性徴の兆候が見られた
ことをきっかけに、医師に相談し、Ashley's Treatment と両親が呼ぶ特別な治療が始められた。


子宮と胸の組織を摘出する手術が行われ、ホルモン剤が投与された。
3年前のことである。


ネット上では、この件に関して、いくつかの記事が読める
寄せられたコメントも読める。


両親は、自分たちのホームページで、Ashley's Treatmentについて詳細に報告している。
少女のかわいい笑顔の写真もたくさんアップされている。


Treatmentそのものを取り上げれば、暴挙というほかあるまい。
しかし、両親の気持ちを責めることは、私にはできない。
残念ながら私も、7歳の娘の人生に、多かれ少なかれ自分の価値観で介入してきた。


みなさんは、どう考えるだろうか。
(難波)